新春拍手握手

過去ワースト2の視聴率だったらしい紅白歌合戦、しかし私にとっては過去最高の紅白歌合戦になった

 

今回は、第二部のバラエティで「流石組青サムライ」そして、大とりの北島三郎さんの【まつり】で「流石組おおとり団」が参戦。
画面には映らない完成までの過程は、すこぶるすさまじくそれぞれの想いのぶつかり合いの至福の場だ。私の場合約十日間をかけて
この二作品を創ったが長時間の生番組だからこその、微調整レベルではない大調整や場面カットなども時おり起こったりもする。
今回も大幅な直しの必要が前日に発覚、でも80名のダンサーたちが、実に気持ちよく見事に私の本気についてきてくれた。
逆境やトラブルに怒りで立ち向かうのではなく、それを成し遂げるプライドを選ぶ私を理解してくれた流石組万歳だ。
そして大とりの【まつり】私の長い紅白の中でも大とりの担当は初めてだったけれど、思いきって書いてしまおう「完璧」だった。
本番をNHKホール舞台裏の大きなモニターで見ていたが、ダンサーの気迫と一体となる全歌い手の皆様の声援や手拍子やその表情は
まさに私の想像していた【まつり】そのもので感動に完全にやられた。本番終了直後、北島三郎さんが私をさがし「ありがとう」と
言ってくださり、 ゴスペラーズは「流石組最高!!」と叫び、SMAPの木村君は拍手とうれしい言葉をくれ、ドリカムはじめ
たくさんの歌い手の皆様も私の前を通りすぎながら、一同に笑顔でまさに拍手と握手の紅白まつりとなった。

 

今回、心にひとつ決めていた事があった、自分の担当する場面だけではなく、紅白全体の豊かな未来を考えながら作品を創ろう
ということだ。ちいさなちいさな存在の振産師(ふりうみし)でしかない私の本気だけど、もしかしたら紅白の明るい未来の
どこかに、ほんの少しでもつながるかもしれないし、いい評価も悪い評価もあるだろうし、見ていない人もでたくない人も
いっぱいいるだろうけど、創り手側の本当の本気がもっともっともっとふえれば、何かが変わって上々するはずと信じている。
そしていつかそれが、画面にも思いっきりあらわれるはずだと、本当に本気で信じている。
ということで、2006仕事納め、これまたすがすがしく終了。

 

その後NHKを後にして愛すべき流石組と、新たに出逢った心あるダンサーたちと、元旦の午後一時半まで
おおいに語り語りづくし倒したが、しあわせ疲れと思いきや、まだまだ元気が残っているのが、我ながらたのもしい・・・
さぁ~て2007のあらたな「たからさがしのはじまりはじまり」ちなみに今日から仕事もはじまりはじまり。

 

~PS~
愛ある映像演出の柴崎氏、カメラチームはじめ、紅白スタッフの皆様に、心から心から感謝と敬意を表します。
サイコーでした。うれし泣きました。振産師、冥利につきました。ありがとうございました。新春拍手握手。

 

南流石

 

01/03/07

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