明るい前のめり

東京には緑が少ないというけれど
この季節日々、車で都内を移動していると思いのほかサクラの木が多いことに驚き嬉しくなる。
年々、花の色が薄らいでいるようで少々心配になるけれど、日も暮れた頃、風に舞い散る花びらは
なんとも風情があり「日本人」であることを誇りにさえ感じてしまう。

 

四月も半ば、残りの日々はCM、アイススケートショー、TVの振付けがめいっぱいあり、その合間に海外での仕事もあり

来月からはじまるコンサートツアーの準備もありで、常に頭の中は制作創造モード。
心の中もザワザワと何かに追っかけられているようで、落ち着きがないけれど別にきついとは想わないむしろ楽しい。

 

そして、いろんな現場でしばらく仕事で会わなかった監督やスタッフと、かるく20年ぶりくらいに再会することも多く

お互い元気に志しを曲げず、逆境らしきことも乗り越え、永くひとつの道を走り続けてきていることを喜びあったり
たたえあったりと「いまだ輝いている同志」から勇気をもらうことがある。

 

一般的な世代交代という現象に惑わされてちゃいけない。

 

私の統計からいくと「いまだ輝いている同志」とういような人々は、かなりのマゾヒストであり、けして快楽主義ではなく

まずつらいことを人のせいにしない、自身を叱咤激励する術を知っている。
そして何よりもそれが「自分であることの誇り」につながることもちゃんと知っている。
めざせ、究極の明るい前のめりのマゾヒストだ。

 

 

南流石

 

04/13/07

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