島へ

フィリピンのカオハガン島にいよいよ出発する。ミュージカルを創りにいくのだ。
電気もなく自給自足で暮らしている350名ほどの島民たちが、東京ドームくらいのちいさなちいさな南の島に住んでいる。
その中の数十名の子供たちは、踊りも習った事もないし、もちろん振付師に逢った事もないだろう。

 

数年前から私の友人でもある女優さんが「NGO 南の島から」に参加し、この島で作品創りを通しての活動をはじめており、

今回その縁で作品創りや振付けの依頼を受けたのだが、私はひとつ返事でOKといった。なんかピンときてしまった。

 

これはいわゆるギャラをもらう仕事ではないが、だからといってボランティアだとも思わない。持論だけれど何故ならば、

教える方も教わる方も、どちらが上でどちらが下で、与えるとか与えてもらうとか、のくくりがないと思っているからだ。

 

多分今回にしても、私はきっと島民や子供たちから衝撃をうけたくさんのかけがえのないお土産をいただき、

それが私自身の生きていく上での財産になるに違いない。勝手に「振り産み師」にっぽん代表としては誠心誠意で
少しでもみんなたちに何かを伝えられたらいいなぁと想う。いつも通りに。

 

島に行くにあたって色々と注意事項を教えてもらった。

その中でも生活用水を雨水でしのいでいる為、シャワーの水の使い方はかなりシビアなテーマらしく
失敗しないようにと今からかなり緊張している。只今、荷造り最終チェック中。絶対に忘れちゃいけないもの
懐中電灯、虫除けスプレー、にっぽんの心。行ってきまする。

 

 

南流石

 

04/23/07

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