ちび山の足跡

いくつかの乗り越えたつもりの山々は
振りかえって眺めると
笑っちゃうくらいのちび山ばかりだ
ひとは多分、急に変革を遂げる快挙なんてまずない

 

大きく見えるでか山を
懲りずにたどたどしくのぼったりおりたり
打ちのめされたりしながら小さな変化を溜め込んで
いつのまにかちょこっとだけ進化する

 

常に自分の内部で昇りつづけて
崇高さと矛盾のバランスをとり
揺るぎない向上心を次への登山力にする

 

そして、ちゃんと振りかえって
自らの足跡とその背景を否定し肯定する

 

 

南流石
09/03/11

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